EDとは(3) [EDとは]
■ EDとは(2)
ED の症状は個人差があり、その人その人によって、違いがあります。
それでも、よくある代表的な共通点というのも存在します。
性欲や興奮はあるが、なかなか勃起しない
勃起するけれど、それが持続ができない
挿入はできるが、途中で萎えて抜け出てしまう
こうしたことが度重なったり、精神的な衝撃が大きかった結果、性的能力に自信がもてなくなるのです。それがきっかけで、性生活に億劫になってしまう人も多く見られます。
・ED の分類と原因
勃起には、必要不可欠な3つの要素があります。
1 性的刺激を脳で感じる
2 性的興奮が神経を通じて陰茎に伝達される
3 陰茎動脈が拡張して血液が性器海綿体に流れ込む
二次元の写真でも絵でも動画でも、はたまた小説でも、リアルの女性でも。
なんでもいいのですが、脳が性的刺激を受けがとします。
その性的興奮は、脳から陰茎へと伝わって、陰茎動脈血管の内皮細胞から一酸化窒素(NO)が分泌されます。これが、陰茎海綿体の平滑筋の中で、「サイクリックGMP」 という神経伝達に関わる物質をつくり、血管平滑筋を弛緩させます。こうして、大量の血液が海綿体内に流入し、勃起が起こるのです。
これら流れのうち、どれが一つでもうまく働かないと、十分な勃起が起こりません。十分な硬さが出なかったり、中折れしたりといった ED症状が起こります。このとき、神経や血管の損傷が大きい場合では、まったく勃起をしないということが発生することもあります。
人によって様々な原因が考えられるEDですが、大きくは3つの分類することができます。
1 血管や神経の傷害(器質性 ED)
2 精神的なストレス(心因性 ED)
3 特定の薬による影響(薬剤性 ED)
次回からは、それぞれについて考えていきましょう。